『13歳からのアート思考』の書評【気になった内容も3つ紹介】

『13歳からのアート思考』の書評【気になった内容も3つ紹介】

『13歳からのアート思考』の書評。アート作品の見方、アート思考について、作品鑑賞のポイントなど、気になった内容を3つピックアップして紹介します。

今回紹介する本は『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』です。

13歳からのアート思考

書籍情報

著者:末永 幸歩
単行本:344ページ
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020/2/20

📖 13歳からのアート思考はこんな人にオススメ

このような悩みを持つ方にオススメです。

こんな方におすすめ

  • アートの見方がわからない方、役に立たないと思う方
  • アートビジネスが話題だから、興味がある方
  • 正解ばかり求めてしまう方

このような悩みを持つ方におすすめの書籍です。

近年アートが鑑賞物としてだけでなく、『ビジネス』『観光物』『投資』など様々な側面から注目を浴びています。

僕のような一般人でもアート鑑賞で得られるものがわかる一冊になっています。

中田敦彦のYouTube大学でも紹介されました。

▼前編

https://www.youtube.com/watch?v=eumE48Y2An4&t=5s

▼後編

https://www.youtube.com/watch?v=j28Enmm4gjw

買う前に見てしまうと驚きは減ってしまうかもですが、だいたい知ってから購入したい方は見てから判断してもいいかもしれません。

中田敦彦のYouTube大学で紹介されると売り切れになったりすることもあるので、お早めに。

あっちゃん、影響力ありすぎ…。笑

なぜ13歳からのアート思考を読もうと思ったのか

僕が『13歳からのアート思考』を読もうと思った理由は2点あります。

僕がこの本を読もうと思った理由

・アート鑑賞ができるようになりたかったから
・アートの流行について知りたかったから

小さい頃に絵画教室に通ったことがあり、一般の方よりはアートに関心がある方だとは思いますが

「アート作品の見方がわからない…。」

という点が悩みでした。

『チームラボ』など体験できるアートは楽しむことができるのですが、美術館でのアート作品の見方がわからずに苦しんでいました。

とは言え、「美術の歴史」を学ぼうというほどの熱意もなく、諦めていました。

しかし、近年『アート×ビジネス』の分野で注目を浴び始めていますし、「13歳から」と書かれていて読みやすそうだったのでこの書籍を買いました。

📚 13歳からのアート思考はどんな本?

いま、論理・戦略に基づくアプローチに限界を感じた人たちのあいだで、「知覚」「感性」「直感」などが見直されつつある。

本書は、中高生向けの「美術」の授業をベースに、

  • 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
  • 「自分なりの答え」を生み出し、
  • それによって「新たな問い」を生み出す

という、いわゆる「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した一冊。

論理もデータもあてにならない時代…

20世紀アートを代表する6作品で「アーティストのように考える方法」が手に入る!

「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだす作法が身につく!

-Amazon内部紹介より

僕なりの流れを分析すると下記みたいな感じ。

13歳からのアート思考の大まかな流れ

  1. アートを嫌う現状について
  2. アート思考とは?
  3. すばらしい作品とは?
  4. 「リアルさ」ってなんだ?
  5. アート作品の「見方」とは?
  6. アートの「常識」ってどんなもの?
  7. 私たちの目には「なに」が見えている?
  8. そもそもアートってなんだ?

この本では「すばらしい作品って何?」といった疑問を元に、著者が答えていく授業形式をとっています。

美術鑑賞初心者がつまづくポイントをテーマにしてくれて、「わかる!それ思ってた!」と思わせてくれますよね。

難しい知識や歴史などは扱わず、アートの当たり前を変えるきっかけとなった6作品だけを中心にアート見方を紹介。

その作品がどうして生まれたのか。作者はどういう気持ちだったのか。を知ることができるのです。

「13歳から」ということで、オールカラー・わかりやすい言葉では書かれていますが、大人の方でも「ここまで考えたことなかったな。」と思うくらい深い気づきを与えてくれます。

だいたいの内容が理解できたところで、ここからは僕が『ここは響いた!』というポイントを引用しながら、紹介します。

🎨 アートはただの表面!?

「真のアーティスト」とは「自分の好奇心」や「内発的な関心」からスタートして価値創出をしている人です。

ー著書、13歳からのアート思考より抜粋

僕たちがアートを見た時に「よくわからないけど、綺麗だね」みたいな感覚は表面上しか見ていません。

アーティストでもある筆者曰く、アーティストの楽しみは興味を探ること→その表現としてのアートを残すのだそう。

たしかにそうですよね。僕たちがノートの隅に自由に落書きをする時に、鑑賞者の気持ちとは関係なく、自分の好奇心のままに楽しく書くから楽しいんですよね。

つまり、キャンバスに描かれた表面上のアートを見てアーティストの本当の気持ちなどわからなくて当然なのです。

鑑賞するとき「なんで作ろうと思ったの?」って考えちゃうな…。

🎵 JPOPと同じように楽しむアート

音楽の鑑賞においては、多くの人がごく自然に「作品とのやりとり」をしているのです。しかし、どういうわけか美術作品になると作品の見方は「作品の背景」や「作者の意図」だけにあると考えられがちです。

ー著書、13歳からのアート思考より抜粋

僕らが音楽を聞く時はアーティストの気持ちとは別に自分ごととして考えますよね。

歌詞『ナンバー1にならなくてもいい、もともと特別なオンリー1』
僕「そうだ。俺、今日1位になれなかったけど、自分を表現できた…よね!」

みたいな感じで音楽を楽しみますよね。

僕「作詞家はナンバー1になれなかった経験でもあるのかな?就職氷河期に就職したからか…?」

とか考えませんよね。笑

同様に、アート作品もアーティストと切り離して、自分ごととして考えることもOKってことですね。

つまり、アート鑑賞の価値は『アーティストの言いたいこと、答えを見つけること』ではなく、『鑑賞者自身が自由に自分の考えを行き来すること』なのです。

❌:アーティストの言いたいこと・答えを探す
✅:自由に自分の考えを巡らせる

💡 アートは変化にこそ、意味がある

数学の答えは「変わらないこと」に価値がありますが、アートの答えはむしろ「変わること」にこそ意味があるのです。

ー著書、13歳からのアート思考より抜粋

これまでとは逆に、アートで固まった考えをぶっ壊せ!みたいなインパクト性が高い作品もあります。

『13歳からのアート思考』の書籍では、固定観念をぶっ壊してきた6作品が載っています。

これまで当たり前にしてきた考えをぶっ壊すアイデアを出す経緯を知れば、鑑賞者側もおもしろいアイデアが出せそうな気がしませんか?

つまり、アートはおもしろいアイデアのきっかけになる素材だったんですね〜。

📱 13歳からのアート思考を読んだ世間の反応

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まとめ・要約

レビュー:⭐⭐⭐⭐⭐

『アート作品の見方とは?』のように「正にそこがわからなかった!」というポイントに、的確に答えてくれた一冊でした。

さらに、納得を重ねる度に、自分の物の見方が明らかに豊かになっていくのには驚きました。

どうやれば先入観を潰せるのか。を考えながら、美術館などでアートを見ようと思えました。

アート思考を手に入れて『趣味:アート鑑賞』と言えるとカッコいいし、楽しみが増えるので最高ですね。^ ^

参考記事

この書籍は、一旦ネットから離れて、遅くてもいいから自分のペースで考え・意見を発信できるようになろうよ。というテーマで書かれています。

アート思考と似た考え方+発信したいと思う方は参考になるかと思います。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!てばさん(@basabasa8770)でした!

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